【費用を抑えてアメリカ留学】2011年にアメリカに単身渡米した貧乏日本人留学生がお届けする留学節約術

留学中の英語勉強法

留学して1年目、私の最大の悩みは「自分の英語力が伸びないこと」でした。そこで何とか英語の力がつくように自分なりの勉強法をいろいろ試しました。ここでは私がリーディング、リスニング、スピーキングどのように勉強したか、そしてその勉強法が英語力アップにどのようにつながったかを紹介します。

リーディング

留学中のリーディング勉強方法として一番おすすめするのはキンドル。
私はアメリカへ来て1年半くらいしてキンドルを購入しましたが、購入してからぐっと読書量が増えました。本体こそ100ドル前後しますが、一度購入してしまえばamazon.co.joとamazon.com両方登録して日本語・英語どちらの本もかなり安く買うことができます。

なにより私が一番利用しているのはキンドルの無料本。無料本といっても著作権が切れてしまった古典本から無料お試し的な現代本までいろいろあります。

もともと読書が好きで、アメリカに来て1年半英語漬けの生活をしていてそろそろ日本語の活字が恋しくなってきたころにキンドルを購入。もともと日本語の本を安く読みたいためにキンドルの購入に踏み切ったのですが、結果として英語の読書量も増えました。

最近はまっているのがシャーロックホームズ。BBCのテレビドラマシリーズ「シャーロック」にすっかりはまってしまったあと、アメリカのキンドルでシャーロックホームズの洋書をダウンロードして(無料のもありますが、1ドルくらいで売っているのもあります)せっせと読んでいます。

また、留学中の資金調達(2)教科書代節約のところで書いていますが、多くの教科書はキンドル版が発売されています。
新品>中古≫キンドル版の順に教科書の値段が安くなるので、キンドルをもっていると本当に教科書代が節約できます。キンドルだとワード検索ができたりして、クラスで大量にでるリーディングの宿題も楽にこなすことができます。

キンドルを購入して英語の読書量が増えた結果、だんだんと英語を読むことに抵抗感がなくなっていき、また文章の中で重要なセンテンスはしっかり読みあとは適当に流すということができるようになりました。これはクラスで出る大量のリーディングの宿題をこなすのに重要なテクニックです。
 

リンスニング

アメリカにきて最初の冬休み。
リスニング力があまり伸びず、授業で先生が話す英語が聞き取れなくて悩んでいました。

そこで冬休み中に実行したのはこれ。題して「DVDをしゃぶりつくす作戦」。

英語のDVDを観て聞いて、聞こえた英語をノートに書き取るだけ。聞こえなかった部分は何度も何度も再生してわかるまでやり直します。1チャプター終わったらもう一度そのチャプターを再生して、今度は自分で言ってみる。

私はジブリが好きなのでジブリの英語版を購入してせっせとやっていました。聞き取れない箇所ばかりで正直なかなか進まないのですが、「千と千尋の神隠し」は大好きなのでなんとか終わらせることができました。

その後名探偵コナンも何話かやりました。アニメだと1話が短いのでモチベーションが続きます。Amazon.comで中古のものを買うとかなり安いです。 ヒカルの碁も何話かやっていたところで冬休みが終わったような…。

アメリカで買ったDVDを観る時に問題になるのは地域コード。私は3年もアメリカに滞在する予定だし、何より英語が上達するためならと思って地域コードを変更しました。あとから考えればリージョンフリー化するソフトを購入すればよかったと思いました。そんなに高くないし。

このDVDをしゃぶりつくす作戦はかなり功を奏して、冬休み明けの学期では自分のリスニング力がかなりアップしたことを実感しました。そしてもう一つ思わぬ収穫だったのは、DVDに出てきたフレーズをいくつか日常生活のなかで使えたこと。スピーキングが伸びないのも悩みのタネだったので、これは嬉しい収穫でした。
 

スピーキング

アメリカに来た当初、私は大学の寮に住んでいました。
ルームメイトたちは皆いい人たちだったのですが、引っ込み思案でどちらかというとおとなしい性格の私は、スピーキング力を伸ばすためとはいえそんな常にルームメイトたちとしゃべり続けることはできませんでした。クラスでも友達などほとんどおらず、一日一回も誰ともしゃべらない日もめずらしくありませんでした。来て早々英語に自信もないのに社交的にふるまえといわれてもムリです。

スピーキング力は伸ばしたいけど、友達なんかなかなかできない…というジレンマと闘った私が選んだ作戦はこれ。

「オンライン英会話レッスンを受ける」
 
環境にいながらインターネットでレッスンを受けるとか効率悪いよな〜と自分でも思っていましたが、冬休みの一ヵ月だけやってみることにしました。もともとアメリカに来る前にTOEFL対策としてオンライン英会話レッスンにはお世話になっていました。アメリカに来てからもこれがなかなか功を奏しました。何より一日誰ともしゃべる機会がないか、あっても数十分ほどという生活をしていた私が、毎日1時間も英語で話すんですから。

毎日1時間英語で先生と雑談しただけでしたが、一番良かった点は「自分案外英語しゃべれるじゃん」と自信が付いたこと。オンラインレッスンの先生の住んでいる国とアメリカの時差の関係もあって、毎日早朝5時くらいに1時間のレッスンをしていましたが、早朝に1時間も英語でしゃべると自分の口と脳が朝から完全に英語モードになり、一日楽に英語が話せました。

結果として一日のうちでルームメイトやその他のアメリカ人と英語で話す時間も増え、まさに正の循環でした。

早朝ですが、オンラインの向こうで先生が待っているということと、何より自分の英語力を伸ばしたい一心で、案外寝坊もせずに毎日レッスンを受け続けることができました。

早朝オンライン英語レッスンをするメリットは
 @朝だから時間がとれる
 A朝から口と脳が英語モードになる
B朝から自信をもって一日の英語生活に臨める

アメリカという英語環境にいながら他国にいる先生とオンラインで話すなんて効率悪いと思われるかもしれませんが、今では英語圏に留学中の人にこそおすすめしたい方法です。 ちなみにアメリカに来て2年たった今はかなりスピーキングに自信がつき、毎日アメリカ人ルームメイトとあーでもないこーでもないと議論したりしょっちゅうけんかもしたり、またクラスでも友達ができてきて、英語のことであまり悩むこともなくなかなか楽しく毎日を過ごしています。
 

自分の英語に自信を持つ

留学してすこし経つと英語力が伸びていないような気がして不安になるかもしれません。

大丈夫です。

アメリカに来て毎日英語に囲まれて必死に勉強しているなら誰でも英語力は多少伸びます。ただどれだけ英語力が伸びているのか自分ではなかなか感じられないので不安になってきます。

そんなときは自分の英語力を評価してくれる機会を探しましょう。学期末のテストでもいいし、レポートでも、プレゼンでもなんでもいいです。そしてアメリカ人に自分の英語はどうかときいてみるといいでしょう。ほめるのが上手なアメリカ人。きっとあなたの英語の良いところ、まだまだなところをうまく評価してくれるに違いありません。