【費用を抑えてアメリカ留学】2011年にアメリカに単身渡米した貧乏日本人留学生がお届けする留学節約術

アメリカの大学探し――節約留学の第一歩

大学によって授業料がかなり違うので、大学選びは非常に重要です。

アメリカ節約留学で、大学を決める際に考慮するポイントは
@授業料が安い
A興味のある学部がある
Bできるだけ大きな学校の大きな学部

@授業料が安い大学を探すには…

ほとんどののアメリカの州立大学では、州の住民用の割安授業料(Residence tuition)と非住民用の割高授業料があります。

日本から留学する留学生は非住民用の割高授業料を払わなくてはならないのですが、 実はその大学のある州の姉妹都市からの留学生であれば住民用の授業料が適用されるというシステムの大学がたくさんあります。

なので、まず自分の住んでいる都道府県または市町村がアメリカに姉妹都市を持っているか、そのアメリカの姉妹都市には大学があるかどうか、もしあるならばその大学に姉妹都市割引のシステムがあるか探してみると良いでしょう。

 大学に出願する際に自分が姉妹都市の出身であることを示す書類(住民票の英訳)が必要です。

また、毎学期学校に納めるのは授業料だけでなく学生生活費(活動費、学校備え付けのジム利用料、保健センター利用料)からテクノロジー費からラボ利用料から何から何までいろいろ払わされます。予算を見積もるときにはこれらの雑費も計算に含めましょう。そういった授業料の内訳は大学のホームページに書いてあることが多いです。

 

A興味のある学部を探すには…

行きたい大学に自分の興味のある学部があるかどうかは、学校のホームページを読みつくすことが大切です。アメリカの大学ではいろいろな学部があります。たとえば環境学部にしても、サイエンス系かそれとも社会問題系かそれともそのミックスか等。また生物学部が環境科学のプログラムをやっていたり、あるいはテクノロジー学部に環境科学学科が含まれていたりするので、ホームページ内をうろうろしてみると良いでしょう。

もう一つのアメリカの大学システムの特徴は、副専攻が登録できるということです。私もアメリカの大学へ転入して2年目で副専攻を登録しました。とても面白そうな分野だったこと、副専攻の分の授業をいくつか履修しても予算が持ちそうだったこと、そして何よりも将来就職する時により強くアピールできると思ったからです。

アメリカの大学卒業後にアメリカで就職したいと思っている場合、副専攻で就職に強そうな分野を学んでおくと、就職活動の際に強くアピールできます。さらに、応募できる業種の範囲が広がるといったメリットがあります。一般的にはコンピューター系の学部は、卒業後に職を得やすいと言われています。なので、例えば主専攻が人類学なら副専攻にGISを選ぶ、あるいは心理学とコンピュータープログラミングの組み合わせで学ぶ、などすれば卒業後にはそれが自分の付加価値となって生きてくるでしょう。

B大きな大学のおおきな学部を探す…

大きな大学だと授業料が高めだったり、あるいは日本人が多く通っているから英語が伸びないんじゃないか…など様々な心配もあるかと思いますが、2つ大きなメリットがあります。

一つ目は、大きな大学の大きな学部であれば多種多様な奨学金を用意している、ということ。

奨学金の数と種類が豊富にあれば、自分がもらえる可能性も高いということです。詳しくは奨学金の項目で書きますが、アメリカの大学では学生の経済援助を積極的に行っています。もちろん返済不要の奨学金です。そしてその中には留学生も対象のものがあります。

奨学金には大学の全学生対象のものから、特定の学部の学生限定や特定の地域出身の人限定のものなど様々です。全学生対象のものは母体数が多すぎて自分がゲットできる確率はかなり少ないですが、学部や出身地域限定の奨学金なら対象者数がぐっとしぼられます。そこでうまく自分をアピールできれば奨学金をもらえるチャンスもあがってきます。実際私の周りの留学生の友達で全学生対象の奨学金を獲得できたという話は聞いたことがありませんが、学部限定や出身地限定のものなら私も含めてゲットしたという話はちらほら聞きます。

もう一つ大きな学校の大きな学部をおすすめする理由は、プログラムがしっかりしていて多種多様なクラスを提供しているからです。私が現在通っている大学は10年前にコミュニティーカレッジから4年制大学に成り上がったばかりです。そして私の学部は4年前に設立されたばかりの新しい学部。つまり弱小大学の弱小学部。予算がないため学部限定の奨学金はありませんし、提供している授業の数も限られています。なので面白そうな授業がなかなか見つけられない、あるいは面白そうな授業があっても2年に1回しか開講されないとか、教員が足りないから急遽今年は開講しませんとか言われたりして、卒業するためのスケジュールを立てるのが大変です。

以上の2点から大きな大学の大きな学部に入ることをおすすめします。同時にこの2点は弱小大学の弱小学部に通っている私が大学選びを間違えたな…と思う理由でもあります。実際、弱小学部であるからこその良さ(教授たちが熱心に学生の面倒を見てくれる等)もあるので、留学するときに何を充実させたいかで大学選びも変わってくるでしょう。